現在、宿泊業界の購買・運営担当者様は、プラスチック資源循環促進法への対応(コンプライアンス)と、原材料費高騰にともなうコスト管理、そして顧客満足度(CS)の維持・向上という、いくつかの課題の板挟みに頭を悩ませている状況かもしれません。
「サステナブル素材に切り替えると、アメニティコストが単純に跳ね上がるのではないか」
「環境対応を進めることで、かえってゲストへのおもてなしの品質が低下したと捉えられないか」
本記事では、こうした実務上の不安を少しでも解消し、ホテルのブランド価値を高めながら安定的な運用移行を実現するための「アメニティ切り替えの3ステップ」や「最新のサステナブル素材の特徴」などを分かりやすく解説します。
私たちMiYO ORGANIC(ミヨオーガニック)がこれまで培ってきたノウハウをもとに、明日からの実務に直結するロードマップを丁寧にお届けします。
なぜ今ホテルがアメニティを切り替えるのか

従来のプラスチック製アメニティを一律で客室に常備する運用は、法制化や市場環境の変化にともない、少しずつ見直しを検討する時期を迎えているのかもしれません。
アメニティのサステナブル化は、単なる環境活動という枠にとどまらず、これからのホテル経営における大切な「リスク管理」や「ブランディング戦略」の一環として、ポジティブに向き合っていくことが期待されています。
プラスチック資源循環促進法(プラ新法)による義務化
2022年4月に施行された「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」において、宿泊業は「特定プラスチック使用製品提供事業者」に指定されています。
このなかで「歯ブラシ」「ヘアブラシ」「くし」「かみそり」「シャワーキャップ」の5品目については、国から使用の合理化(排出抑制や代替素材への転換など)への取り組みが求められています。
特に、これら特定プラスチック製品を年間5トン以上提供する「多量提供事業者(大規模施設やチェーン展開企業など)」に対しては、取り組みが不十分な場合に国からの勧告・公表や措置が講じられるケースもあるため、より計画的で数値化された削減・管理体制を少しずつ整えていくことが、これからの安心な施設運営にも繋がってまいります。
ESG投資への対応とインバウンド層の選定基準
観光需要が回復する中、特に海外からのインバウンドや、欧米圏を中心としたサステナブルツーリズムを意識する層の間では、ホテルのサステナビリティへの姿勢が「宿泊先を選ぶ基準」として定着しつつあります。
大手予約サイトやOTAでも環境配慮の有無がバッジなどで可視化されるようになる中、客室のプラスチックアメニティに手を付けずにいることは、ブランドイメージへの影響や競合他社への顧客流出に繋がってしまう可能性も考えられます。また、機関投資家やESG評価を重視する法人顧客のMICE(国際会議・研修など)需要を視野に入れるためにも、客室備品の調達方針をスムーズに説明できる体制を整えておくことは、これからのホテル運営において大切なアプローチのひとつと言えそうです。
環境配慮型アメニティの種類と特徴
客室常設の運用を維持したまま環境配慮型へ切り替える際、ホテルの格式や客室単価に合わせた最適な資材選定を優しく見極めていくことが大切です。
竹素材の活用
プラスチックの代替として現在、ラグジュアリー層からライフスタイルホテルまで導入が進みつつあるのが「竹」です。竹は数年で成長し、農薬を使わずに自生するため、資源枯渇リスクの低い優れた再生可能な資源として注目されています。
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実務上のメリット
独特の滑らかな質感と天然素材特有の上質感があり、客室の洗面スペースに配置するだけで、ホテルの先進的な環境姿勢を優しくゲストへアピールできる点が魅力です。空間の雰囲気を壊さず、ナチュラルで洗練された印象を添えることができます。
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運用上の注意点
自然素材であるため「湿気」への対策を少し意識しておく必要があります。特にバスルーム近辺は湿度が高くなりやすいため、未使用時のコンディションと衛生面を優しく担保できる「紙製個包装」が施された製品を選んでおくと、現場の品質管理の面でも安心です。
バイオマス・生分解性プラスチック
トウモロコシやサトウキビなどの植物由来原料や、もみ殻・麦わらといった農業副産物を配合した樹脂資材です。
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実務上のメリット
従来のプラスチック製と製造ラインや成形形状を共通化しやすいため、既存の客室アメニティトレイのサイズや配置を大きく変更することなく、スムーズに代替導入できる点が嬉しいポイントです。客室の雰囲気をそのままに、手軽に環境配慮への第一歩を踏み出せる扱いやすさを持っています。
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運用上の注意点
一部の生分解性プラスチックは、特定の堆肥化環境(工業コンポスト等)でなければ分解が進まない性質があるため、導入前に自社が属する自治体の廃棄区分や回収ルートとの適合性をあらかじめ確認しておくのが安心です。地域のルールに沿った最適な処分方法を事前に見極めておくことが、無理のないスマートな運用に繋がります。
再生プラスチック(リサイクル素材)
使用済みのペットボトルや海洋プラスチックゴミを回収・精製し、再びアメニティやその外装へと生まれ変わらせた素材です。
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実務上のメリット
新たな化石燃料の消費を抑え、循環型経済への直接的な貢献をデータとしてアピールしやすい点が特徴です。ホテルの環境施策を数値化して社内外に発信したい場合にも、分かりやすい指標として役立ってくれます。
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運用上の注意点
サプライチェーンのトレーサビリティをしっかりと担保するため、GRS(Global Recycled Standard)などの国際的なリサイクル認証を取得している、信頼性の高いサプライヤーを選定することが大切です。素材の背景を客観的に証明できるパートナーを選ぶことが、ホテルのコンプライアンス管理や安心な運用体制を整えるうえでも優しい選択に繋がります。
現場を混乱させない切り替えの3ステップ

客室アメニティの切り替えを、現場のオペレーション負荷を抑え、在庫ロスを発生させずに成功させるための実務フローです。
[ステップ1: 現状把握] ➔ [ステップ2: 選定・試算] ➔ [ステップ3: 導入・定着]
・既存在庫の消化計画 ・客室デザインとの適合 ・清掃マニュアルの上書き
・品目別消費データの抽出 ・ベンダーの供給力評価 ・インフォメーションカード設置
【ステップ1:現状把握】消費データの抽出と既存在庫の消化計画
まずは、自施設の正確なアメニティ消費動向を無理のない範囲で把握することからスタートします。品目ごとに「稼働率に対する月間の実消費数(補充数)」を少しずつ丁寧に出していきます。
あわせて、現在バックヤードに保管されているプラスチックアメニティの在庫残数をしっかりと確認しておくことも大切です。環境負荷やコストの面で無駄が発生しないよう、既存の在庫を綺麗に使い切るタイミングを見据えながら、新しいアメニティへ切り替えるスケジュール(リニューアル日)を優しく設計していけると安心です。
【ステップ2:選定】客室デザインとの適合性と供給力の見極め
自施設のブランドポジションや価格帯、客室インテリア(モダン、和風、クラシックなど)の雰囲気に寄り添う素材を選定するのがおすすめです。
決定する前にサンプルを取り寄せ、実際の客室洗面台のトレイや照明のもとで、色味やサイズ感がどのように馴染むかを一度目視で確かめておくと、導入後のミスマッチを防ぎやすくなります。あわせて、ゴールデンウィークや年末年始などの繁忙期、急な稼働率上昇時にも無理なく納品が可能な、安定した生産・流通ラインを持つサプライヤーかどうかをマイルドに見極めていくことが大切です。
【ステップ3:導入】現場のオペレーション変更と宿泊客へのインフォメーション
清掃・ベッドメイクスタッフに対し、新しいアメニティの補充・配置ルール、およびバックヤードでの在庫管理のオペレーションを共有し、スムーズな移行を促します。
また、客室のサニタリースペースには、素材の背景やホテルのサステナビリティへの取り組みを簡潔に記した「インフォメーションカード」を設置し、一律の仕様変更が「宿泊体験の価値向上」を目的としたものであることを分かりやすくご紹介いたします。
よくある失敗とその対策

新旧アメニティの移行にあたり、あらかじめ押さえておきたい実務上のポイントを、よくある失敗例とあわせてご紹介します。
【失敗1】インフォメーション不足により、顧客からサービスの低下と誤解される
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起こりやすい原因
客室のアメニティをプラスチック製から環境配慮型素材へ変更した際、その目的や背景を伝える客室案内が不足していたために、宿泊客に意図がうまく伝わらず、時には満足度の低下を招いてしまうケースが考えられます。
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おすすめの対策
洗面スペースに、スタイリッシュなミニカードや卓上POPをさりげなく添えてみるのが効果的です。たとえば「当ホテルでは、プラスチック削減とサステナブルな社会の実現に向け、天然素材のアメニティを導入しております。旅の記念として、ぜひご自宅へお持ち帰りになりご愛用ください」といったように、ホテルの環境方針とお持ち帰りの推奨を優しく明記しておくことで、ゲストの理解と満足度をより高めやすくなります。
【失敗2】本体はエコなのに、個包装がプラスチックフィルムのままで統一感がない
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起こりやすい原因
歯ブラシやヘアブラシの本体に竹や木製を採用したものの、外装(パッケージ)が従来通りの透明なOPP袋(プラスチックフィルム)のままであったために、ホテルのサステナビリティ方針の一貫性がゲストに伝わりにくくなってしまうケースがあります。
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おすすめの対策
サプライヤーを選定される際は、製品本体だけでなく「個包装の仕様」まであわせて丁寧に確認してみるのがおすすめです。FSC認証紙やクラフト紙などを使用した、パッケージまで含めてプラスチックフリー(脱プラ)にこだわっている製品を調達することが、ホテルの大切なブランドイメージを綺麗に保つうえでも優しい選択肢となります。
【失敗3】素材特性(湿気)の管理を怠り、バックヤードでカビが発生する
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起こりやすい原因
天然素材(竹や木)ならではの物理的特性をあまり考慮せず、湿気のこもりやすいバックヤードや、清掃スタッフ様のリネン保管室の床付近などに段ボールのまま長期保管してしまい、使用する前に製品を傷めてしまうケースが挙げられます。
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おすすめの対策
社内のオペレーションとして、納品後の保管場所は「直射日光が当たらず、高温多湿を避けた、風通しの良い乾燥したスペース」をあらかじめ指定・管理しておくのが安心です。また、一度に過剰な在庫を抱えすぎず、自施設の月間稼働率予測に連動させて適切なロットで定期納品(分割納品)に対応してくれるような、柔軟なベンダーと上手にパートナーシップを結んでいくことも、リスクを未然に防ぐための優しい工夫のひとつと言えます。
MiYO ORGANICの導入サポートについて

客室アメニティの切り替えは、単なる備品の購買変更にとどまらず、ホテルのサービス品質を今の時流に合わせてアップデートしていく、大切な企業プロジェクトのひとつと言えるかもしれません。
私たちMiYO ORGANIC(ミヨオーガニック)では、竹歯ブラシを中心に、竹カミソリ、竹ヘアブラシ、竹ヘアコームにいたるまで、客室のパウダールームに心地よい統一感とサステナブルな価値観を添えられるような、業務用アメニティの一連のラインナップをご提案しております。
自社管理工場による徹底した品質管理と安定供給
当社の竹製アメニティは、自社管理工場において原材料の調達から加工、乾燥、個包装まで一貫製造を行っています。そのため、独自の品質基準を大切にしながら、安定した供給体制の維持に努めております。
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既製品
最小50個からの小ロット発注にも対応しております。最短1〜2週間でのスピーディーな納品も可能ですので、特定の客室フロアや限定宿泊プラン、あるいは小規模な高級旅館・ブティックホテル様でも、在庫のリスクを抑えて軽やかにスタートしていただけます。
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OEM(オリジナル名入れ・特注包装)
ホテルのブランドロゴをあしらったレーザー刻印や、施設のカラーに合わせた別注パッケージの製造も承っております(1,000個〜、納期1.5〜2ヶ月)。
現在の在庫消化スケジュールに合わせた無理のない納品計画の策定や、清掃スタッフ様へのオペレーションの落とし込みなど、ホテルの購買実務に寄り添った丁寧な伴走型サポートを心がけております。
実際の客室での適合性をお確かめください
天然の竹が持つ優しい質感や、磨きやすさを計算したブラシの絶妙な硬さ、そして紙製個包装が客室の洗面スペースに与える実際の視覚的効果は、やはり現物を置いてみて初めて見えてくる部分もあるかと思います。
「社内の購買会議や稟議にかける前に、まずは実物を確認してみたい」という担当者様のために、実際の製品サンプルをご用意しております。どうぞ以下のフォームやリンクから、お気軽にお申し付けください。
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