毎朝の習慣である歯磨き。何気なく使っているプラスチック容器の歯磨き粉が、実は地球に大きな負担をかけているとしたら?「環境に配慮したいけれど、何から始めればいいかわからない」という方にこそ知ってほしいのが、新発想の「歯磨きペーパー」です。
本記事では、従来のチューブ歯磨き粉が抱える課題から、歯磨きペーパーがなぜ地球に優しいのか、そして毎日のケアがどう快適に変わるのかを詳しく紐解きます。
従来のチューブ歯磨き粉の環境面での課題
私たちが長年当たり前のように使ってきたチューブ入りの歯磨き粉。実は、サステナビリティの観点からはいくつかの大きな課題を抱えています。
リサイクルが困難?「プラスチックチューブ」の廃棄
世界中で毎日膨大な量が消費されている歯磨き粉のチューブ。その多くは、プラスチックとアルミニウムを幾層にも重ねた「複合素材」で作られています。この構造は中身の品質を守るためには非常に優秀ですが、素材を分離することが難しいため、リサイクルが極めて困難という側面があります。
結果として、使い切った後のチューブのほとんどが再利用されず、埋め立てや焼却処分に回されているのが現状です。
キャンプや登山での「水質汚染」のリスク
自然の中で過ごすキャンプや登山では、さらに深刻な課題が浮かび上がります。
一般的な歯磨き粉に含まれる合成界面活性剤や微細なプラスチック(マイクロビーズ)などは、家庭の排水設備がない場所で吐き出されると、そのまま土壌を汚し、川の生態系に悪影響を及ぼす可能性があります。
「自然を楽しむ一方で、自然を傷つけてしまう」というジレンマに、多くのアウトドア愛好家が直面しています。
歯磨きペーパーとは?環境に配慮された特徴と製品情報

歯磨きペーパーは、歯磨き粉を紙状にしたオーラルケアアイテムです。口に含んで水分や唾液でやわらかくし、歯ブラシで磨くことで、いつもの歯磨きのようにお使いいただけます。
私たちが歯磨きペーパーを形にした理由は、日々の歯磨きの心地よさを損なわずに、できるだけ環境負荷を抑えた選択肢をつくりたかったからです。
ここでは、歯磨きペーパーが持つ環境面での特長と、製品としての魅力を順にご紹介いたします。
プラスチックごみを約98%削減
歯磨きペーパーの大きな特長のひとつが、プラスチック使用量を大幅に減らせる点です。私たちの歯磨きペーパーは、従来のチューブタイプと比べて紙のパッケージを採用できるため、プラスチックを削減に繋げることができます(prtimes.jp)。
一般的な歯磨き粉は、中身がペースト状であるため、密閉性の高いチューブ容器が必要になります。衛生面や保存性の観点では合理的ですが、その一方で、使い終えた後には容器がごみとして残ります。環境省の調査によると、国内の廃プラスチック排出量は年間約800万トンにのぼり、その多くを容器包装が占めています。毎日使うものだからこそ、ひとつひとつは小さくても、積み重なると大きな量になります。
そこで私たちは、容器をどう改善するかではなく、中身そのものの形を見直しました。歯磨き粉を紙状にすることで、チューブに依存しない構造へと発想を転換し、包装にも紙素材を活かしやすくしています。この考え方により、オーラルケアの利便性を保ちながら、使い捨てプラスチックを抑える方向へ進めることができました。
ホテルアメニティの分野では、とくに小型の歯磨き粉チューブが短期間で廃棄されやすく、環境負荷が見えにくい課題となってきました。私たちは、宿泊先で使う一回ごとの体験も、環境にやさしい形へ変えていけると考えています。歯磨きペーパーは、そのための現実的な選択肢のひとつです。
輸送にかかるCO2の削減
歯磨きペーパーは、プラスチック削減だけでなく、輸送時の負荷を抑えやすい点も環境面での魅力です。紙状で軽く、かさばりにくいため、同じ輸送スペースの中でより効率よく運びやすくなります。輸送の環境負荷は、商品そのものだけでなく、梱包サイズや積載効率にも左右されます。チューブ型よりも薄くコンパクトにまとめやすいペーパー型は、この点で相性のよい設計となっています。
たとえば、ホテル向けアメニティや旅行用品のように、全国の宿泊施設へ継続的に届ける商品では、1個あたりの差が物流全体に積み重なります。積載効率が上がれば、保管や配送に必要な段ボール箱の数、倉庫のスペース、配送トラックの燃料消費量の見直しにもつながりやすくなります。
もちろん、単一商品だけで社会全体の排出量が大きく変わるわけではありません。しかし、日用品の設計を見直していくことは、サプライチェーン全体の無駄を減らす第一歩になり得ます。私たちは、使う時だけでなく、作る時や運ぶ時まで含めて環境を考えることが、これからのものづくりには欠かせないと考えています。
歯磨きペーパーの特徴と製品情報
歯磨きペーパーは、環境への配慮だけでなく、使いやすさにもこだわった製品です。1枚が1回分の目安になっているため量を調整しやすく、必要な分だけ使える点も特徴です。個包装タイプは衛生的に携帯しやすく、化粧ポーチやスーツのポケット、トラベルケースにも収まりやすいサイズ感です。
また、水や唾液に反応してやわらかくなり、ブラッシングすることで泡立つ設計になっています。見た目は薄い紙でも、実際に使うと歯磨き粉としての役割をきちんと果たせるよう工夫しています。
携帯性の高さも、歯磨きペーパーならではの魅力です。チューブの液漏れを気にしにくく、荷物をできるだけ軽くしたい海外出張やバックパック旅行、山岳テント泊などとも相性がよい設計です。必要量が明確なので、2泊3日の短期滞在時に中途半端に余らせにくい点も使いやすさにつながります。
さらに、ホテルアメニティのような場面では、見た目の清潔感や、手に取った時の新しさも大切です。私たちは、環境にやさしいだけでなく、使ってみたいと思えること、心地よく使えることを大事にしています。サステナブルな商品は、我慢して使うものではなく、毎日の中で自然に選びたくなる存在であってほしいと考えているからです。
製品としての新規性と社会的意義は、外部からも評価されています。MiYO ORGANICのオーガニック竹歯ブラシと歯磨きペーパーは2022年度グッドデザイン賞を受賞しました(prtimes.jp)。環境配慮と使い心地の両立を目指した設計が、製品価値として認められたことは、私たちにとって大きな励みとなっています。
歯磨きペーパーの開発背景と環境への取り組み
歯磨きペーパーは、単に珍しい商品として生まれたわけではありません。毎日使うものの中に残るプラスチックや、短時間で廃棄されるアメニティのあり方に向き合う中で、少しずつ形になっていった製品です。
ここでは、私たちがどのような思いで開発を進めたのか、お客様の声がどのように背中を押したのか、そして社会からどのような評価をいただいてきたのかをお伝えいたします。
歯磨きペーパーの開発の背景とお客さまの声
私たちのものづくりの原点には、ホテルアメニティへの違和感がありました。宿泊先で使われる歯ブラシが、夜と朝のわずかな使用で捨てられていく現実に触れたことが、サステナブルなアメニティ開発の出発点です。
その後、竹歯ブラシを発売した私たちは、多くのお客様からうれしい反響をいただく一方で、ある共通した声にも出会いました。それが「環境にやさしい歯磨き粉はないのか」という問いかけです。
実際、歯ブラシだけを見直しても、歯磨き粉が従来通りのチューブ入りであれば、使い捨て容器の課題は残ります。とはいえ、ペースト状の歯磨き粉は空気に触れると固まりやすく、紙包装との両立が難しいという壁がありました。そこで私たちは、包装ではなく中身の形を変える発想へ進みました。
既存の枠組みの中で代替品を探すのではなく、オーラルケアそのものの形を見直したことが、この製品の大きな特徴です。
また、歯磨きペーパーはホテル向けにとどまらず、日常生活の中でも役立つ商品として育ってきました。軽くて持ち運びやすいこと、必要量だけを使いやすいこと、紙ならではの省スペース性があることから、新幹線での移動中、海外旅行先のホテル、オフィスの昼休み、キャンプ場など、具体的な場面で関心を寄せていただいています。お客様からの声は、私たちにとって単なる感想ではなく、次の改善や展開の方向を考える大切なヒントです。
環境配慮型製品としての受賞歴と評価
歯磨きペーパーは、環境配慮と使いやすさを両立した製品として、第三者からも評価をいただいてきました。新しい素材や構造を取り入れた製品は、環境にやさしいだけでは十分ではなく、実際に選ばれる理由が必要です。その点で、受賞歴は製品の設計思想が社会に伝わった証のひとつだと受け止めています。
■評価されたデザインと社会的意義
- 2022年度グッドデザイン賞 受賞(prtimes.jp)
- 令和4年度ワンウェイ使い捨てプラスチックごみ削減取組表彰 優秀賞 受賞(prtimes.jp)
さらに、私たちは製品単体だけでなく、事業全体としての環境負荷低減にも取り組んでいます。環境配慮型製品は、単発の話題性で終わらせるのではなく、継続的に改善し続けることが重要だと私たちは考えています。
サステナブルな商品は、我慢して使うものではなく、「毎日の中で自然に選びたくなる存在」であってほしい。その想いが、機能性とデザイン性の両立に繋がっています。
開発ブランドと会社概要
私たち株式会社ミヨオーガニックは、「美しい地球を、次の世代へ」を大切な思いとして、環境に配慮したセルフケアアイテムやホテルアメニティを企画、販売しています。Wantedlyの会社紹介によると、2018年から活動を開始し、竹歯ブラシや歯磨きペーパーを中心に展開してきたこと、そして2022年には両製品がグッドデザイン賞を受賞したことが紹介されています(wantedly.com)。
また、私たちはホテル業界の脱プラスチック推進を支えながら、日常の暮らしの中でも続けやすいサステナブルな選択肢を広げたいと考えています。2024年のブランドリニューアルでは、ホテルでの体験をきっかけに、日常でも使い続けたくなる製品へ展開していく方針を公表しました。地球にも人にもやさしい選択を、特別なことではなく、心地よい日常の一部としてお届けすることが私たちの目指す姿です。
歯磨きペーパーの正しい使い方と利用シーン

歯磨きペーパーは、形が新しいぶん、どう使えばよいのか気になる方も多いかもしれません。ですが、基本の流れはとてもシンプルです。ポイントを押さえていただければ、外出先でも日常でも取り入れやすいアイテムとしてお使いいただけます。
ここでは、初めての方にもわかりやすい基本的な使い方と、ホテルアメニティ以外で活躍するシーンをご紹介いたします。
歯磨きペーパーの基本的な使い方
歯磨きペーパーは、1回分のペーパーを口に含み、水分や唾液でなじませてから歯ブラシで磨くのが基本です。見た目は紙のようでも、口の中でやわらかくなり、ブラッシングしやすい状態へ変化します。
使い方の流れは、次のように考えていただくとわかりやすいです。
- 取り出す: 個包装からペーパーを1枚取り出します。
- なじませる: 口に含み、少量の水または唾液で数秒なじませてやわらかくします。
- 磨く: 歯ブラシで全体を丁寧にブラッシングします。
-
ゆすぐ: 最後に少量の水ですすぎます。
とくに初めてお使いになる場合は、最初に少しだけ水分を含ませると、ペーパーが口の中で広がりやすくなります。乾いたまま強くこすろうとするよりも、軽くなじませてからブラッシングしたほうが、違和感なく使いやすい傾向があります。
私たちの歯磨きペーパーは、水や唾液に反応してやわらかくなり、ブラッシングすると泡立つ設計になっています。外出先で水が十分に使いにくい場面でも、比較的扱いやすいことが、この製品の強みです。
また、1枚が1回分の目安なので、チューブから出しすぎてしまうことがありません。必要量が明確なため、慌ただしい朝や移動中でも使いやすく、携帯時の衛生面にも配慮しやすいです。個包装タイプであれば、家族や同行者と分けやすい点も便利です。
使用時のコツとしては、歯ブラシ全体を一気に動かす前に、口の中でペーパーが十分になじんだことを確認すると、磨きやすさが安定しやすくなります。また、持ち歩き用として使う場合は、歯ブラシと一緒にポーチへ入れておくと、必要な場面ですぐ取り出せます。
なお、歯磨きペーパーは便利なアイテムですが、日頃の口腔ケアの基本は変わりません。日本歯科医師会が推奨するように、むし歯や歯周病を予防するためには、毎日の丁寧なブラッシングに加えて、デンタルフロスや歯間ブラシを併用し、定期的な歯科健診を受けることが重要です。歯と歯ぐきの状態に合わせて、いつもの歯ブラシやフロスなどと併用しながら使っていただくのがおすすめです。特別なものとして構えず、いつものケアを少し身軽にする道具として取り入れていただけますと幸いです。
客室アメニティ以外での利用シーン
歯磨きペーパーはホテルアメニティのイメージが強いかもしれませんが、実際には日常から非常時まで幅広い場面で活躍します。軽くて薄く、必要量を持ち歩きやすいことが、さまざまなシーンとの相性のよさにつながっています。
■旅行・出張
まず取り入れやすいのが、旅行や出張です。荷物を少しでもコンパクトにしたい時、液体やペーストの漏れを気にしにくい歯磨きペーパーは便利です。1泊から数泊程度の短期滞在なら、必要枚数だけ持てるため、無駄も出にくくなります。
■アウトドア
次に、アウトドアやレジャーでも役立ちます。キャンプや登山では、荷物の軽量化が重要になります。歯磨きペーパーは、かさばりにくいため、バックパックやサコッシュにも収めやすい点は大きな魅力です。
■防災備蓄
さらに、防災備蓄にも相性のよいアイテムです。災害時は水が限られることがあり、いつも通りの口腔ケアが難しくなる場合があります。宇和島NPOセンターの商品紹介によると、災害時に口腔ケアが不足すると高齢者の誤嚥性肺炎リスクにつながり得ることが説明されています(uwajima-npo-center.jp)。厚生労働省の災害時健康危機管理マニュアルでも、避難生活における口腔衛生の悪化が全身の健康被害を招く危険性が指摘されています。歯磨きペーパーは省スペースで保管しやすく、備蓄品の一部として検討しやすい選択肢です。
■オフィス
オフィスでの昼食後や、外出先で商談相手と会う前の身だしなみケアにも向いています。デスクの引き出しやポーチに入れておけば、短時間で口の中を整えたい時に使いやすく、チューブや大きな洗面用品を持ち運ばずに済みます。
また、乳幼児を連れた外出や長時間の部活動、夜行バスでの長距離移動の途中など、洗面スペースが使いにくい場面でも活躍しやすいです。日常の中には、歯磨きをしたいのにタイミングや場所の都合で後回しになってしまう場面があります。そうした時に、気軽に持ち歩けるオーラルケアアイテムがあると、口腔ケアのハードルを下げやすくなります。
毎日の「当たり前」を、地球と自分に優しい選択肢へ
私たちは、歯磨きペーパーを単なる珍しい商品ではなく、毎日の暮らしに寄り添う「心地よい道具」としてお届けしたいと考えています。
環境に配慮した選択をすることは、決して特別なことではありません。もし、携帯性やゴミの少なさをきっかけにオーラルケアを見直したいとお考えでしたら、ぜひ「歯磨きペーパー」という新しい選択肢を手に取ってみてください。
製品に関するお問い合わせやサンプルのご請求については、こちらの入力フォームからご連絡ください。